2004年京都お花見の旅

 琵琶湖疎水沿いのきれいな桜並木を見た私たちは、平安神宮へと足を伸ばしました。朱塗りの柱が青空を背景に美しい輝きを放っています。境内で、妻が前田旭泉という書家の先生と知り合いになりました。「知り合い」などと気軽に呼んではいけないほど有名な方だったようです。記念展示会場の中には中国人の書家の先生もおいでのようでした。前田先生は、横須賀の防衛大学でも教鞭を執っていらっしゃるとか。同じ神奈川県ということで、これも何かの縁かも知れません。私の妻は人を呼ぶ才能を持っています。閑古鳥の食事処でさえ、彼女が入って間もなくすると、次々とお客が入ってくるのです。この状況は、実際に目にしなければ信じがたいことでしょうね。ちなみに、人と接することがそれほど得意でない私には、妻のような才能は全くありません。えっ?学校の先生をしているくせに、人と接するのが苦手なのかって?まあ、学校では楽しい先生を演じていると言うのが正確かも知れません。みんなで飲み会に出かけるよりも、一人で映画でも観ていた方が気楽ですからね。

 これは2004年の3月下旬に、京都を旅したときの写真を集めたものです。実は細かな記録はなくしてしまい、パソコンのデータから察するに、恐らく3月28日から30日までの2泊3日の旅だったのではないかと思われます。主に歩いたのは、嵐山の渡月橋、銀閣寺から南禅寺までの哲学の道、琵琶湖疎水沿いの道、夜の円山公園などです。もちろん他の場所にも足を伸ばしたはずですが、おぼろげな記憶では確かな記述をすることができません。でも、きれいな写真がたくさんありますから、どうぞお楽しみ下さい。

 嵐山の散策を終えた私たちは、夜になって円山公園まで足を伸ばしました。あの有名な枝垂れ桜を観るためです。夜の撮影でしたから、あまり上手に撮れてはいませんね。このときからすでに6年の歳月が経過しているのですが、今年京都で聞いたところでは、円山公園の枝垂れ桜はもうエネルギーを失いつつあるのだそうです。美しい写真がたくさん残っている桜だけに、とても残念です。桜の木は寿命が100年ほどしかないというのは本当の話でしょうか。
 ところで、妻が手を上着のポケットに入れて映っているところからして、きっと肌寒い夜だったのでしょうね。3月下旬ですからそれも無理はありません。翌日は、いよいよ桜満開の哲学の道、そして琵琶湖疎水沿いの道を歩きます。

 桜の写真を撮りに行ったのか、それとも私たちの写真を撮りに行ったのか、いったいどっちなの?と訊かれてしまうかも知れませんが、桜だけをフレームに収めても寂しいと思った結果がこれでした。妻の写真はまだいいとしても、私が映っている写真はまずいただけませんでしたね。もう少しやせていると見栄えがするのでしょうが、これでは背景の桜も台無しです。
 最後に特集したのは、名刺に入れる写真の候補としてファイルの最後に保存しておいたものです。ファイル名を変えて、二重に保存しておいたつもりが、実際には一枚ずつしか保存されていませんでした。そこで、使わずに保存されていた貴重な画像を、最後に一気に公開したという次第です。

 旅の終わりはいつも寂しいもの。特に京都への旅の場合は、帰りの新幹線のホームに立ったときが、一番寂しさを感じます。そして同時に、また必ず来ようと誓う瞬間でもあります。今回の「お花見の旅」は2004年に実施したものを、6年後の今まとめているわけですが、この次に訪れる京都は果たして何色をしているでしょう。桜色、紅色、緑色、白色…京都にはいろいろな色があります。私たちは今まで一度も雪の京都を訪れたことがありません。いつかは白一色の古都も訪ねてみたいですね。

 素人の下手な写真に付き合っていただき、どうもありがとうございました。ぜひまた、お会いしたいですね。(完)

 嵐山に滞在できた時間はそれほど長くはなかったようです。最後の方の写真は少し光が不足している感じですからね。天龍寺の境内から撮影した小倉山の姿は、もやに隠れてはっきりとは見えませんでしたが、白っぽく見えるところが桜の花が咲いている場所です。もやがかかっていなければ、もっと色とりどりの美しさを披露してくれたことでしょう。
 少々歩くことに疲れを感じていた私たちは、甘味処を探しました。私は甘いものに目がない方ではありませんが、妻は甘いものが大好きです。おいしい店を探す鼻もきくようで、なかなか雰囲気のいいお店を見つけてくれました。一緒に中を覗いてみて下さい。満足そうな妻の笑顔を見ることができますよ。

 最初にやってきたのは嵐山の渡月橋です。確かこのときはJRを使って嵐山まで行ったような記憶があります。駅を降りてしばらく歩くと渡月橋があり、橋を渡った向こう側が桜の名所になっています。枝垂れ桜もきれいに咲いていますね。恐らくは、桜が満開になるのはまだこれから数日先だったのではないでしょうか。もちろん、目を楽しませてくれるに十分なほどの開花状況ではありました。妻が映っている写真ばかりを掲載していますが、私が映っている写真は冴えない表情のものが多いからです。運動部の顧問をしている癖に、もっとシェイプアップしなければなりませんよね。ちなみに、橋の反対側にある天龍寺の境内で撮影した写真はこれから登場します。小倉山を借景にした美しい光景は果たして再現できるでしょうか。

 早く桜の写真が見たいと思っていらっしゃるでしょうね。まあ、そうあわてないで下さい。まずはホテルの部屋でゆっくりと休んでからお花見の旅に出発です。私たちの表情も、期待に輝いている感じですね。ちなみに、中学校の教師をしていた私は、ちょうど春休みの真ん中でした。今よりもだいぶふっくらとしています。妻は逆に今よりも細めです。

 ここから登場するのは、名刺の写真候補にしていたものです。情景がダブるものもありますが、どうぞご覧下さい。

 哲学の道を歩きながらの桜の旅はここで終わります。南禅寺に到着したのです。上の見事な枝垂れ桜は、南禅寺の近くの食事処の駐車場脇にあったものです。私たちは、そこで豆腐御膳のようなものを食べました。南禅寺の豆腐料理は有名ですからね。でも、本当に満足のいく料理を食べるには、それなりの金子を払わなければならないでしょう。
 ところで、最初の方の写真は、新しく高層ビル並みの建築になった京都駅で撮影したものです。朝食はホテルのバイキングではなく、近くの喫茶店に寄って食べたようですね。ホテルのバイキングだと食べ物があまりにも豊富で、確実に太ってしまいますが、喫茶店の朝食なら大丈夫のようです。